校正とは

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校正(calibration)とは,JIS Z 8103:2000 のJIS計測用語の定義では,

計器又は測定系の示す値,若しくは実量器又は標準物質の表す値と,標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業。
(備考 : 校正には,計器を調整して誤差を修正することは含まない。)

と定義している。

簡単に言えば,計測器の読み値 (出力値) と,入力または測定の対象となる値との関係を決定付ける作業である。例えばある乾電池の電圧について,『ある計測器で測ったら 3V だったのに,別の計測器では 5V になる』というならば,これらの測定は意味をなさない。校正とは個々の計測器の読みのずれを把握して,共通の測定基盤を作る作業である。

標準となる計測器により校正を受けた計測器を用いて,適切な計測器を測定してその値付けを行うことにより,その計測器を別な標準となる計測器とすることが可能である。標準となる計測器を標準器と呼び,その標準器によって更なる校正を行うことができる。

また計量法では,『その計量器の表示する量と国家標準と指定している装置 (特定標準器や特定二次標準器) の標準となる量との差を測定することをいう。』と規定されている。

校正と較正の違い

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通常は法令上の行為として行なわれる『校正』は計量法に基づくものであり,『較正』は電波法に基づくものである。

『校正』には調整は含まれないが,『較正』には調整を含むことになっている。これは電波法の歴史は古く,制定された当時の計測器は単純なつくりであり 『ずれがわかったら,ついでに調整しておこう』と調整が行われたのではないかと考えられる。

時代が進むにつれて計測器は複雑化され,計測器の中を開くと製造メーカの保証がなくなることもあり,精密な計測器の調整は行なわれることが少なくなってきた。よって計測器の読みだけが記録され,校正の結果とされることとなった。

計量法は比較的新しい法律のため,調整は行わなかった。また漢字も 『校正』 と表記された。