JEMIC計測サークル技術専門部会(JMCT)
国家標準にトレーサブルな校正・計測技術・計測管理方法について業界支援を行う研究団体
文字サイズ
大きく表示 通常の表示

寄稿集

日本電気計器検定所 理事 畠山重明様 (平成19年12月 寄稿)

平成19年10月15日,(独)産業技術総合研究所計量標準総合センター(AIST/NMIJ)より国際度量衡委員会国際相互承認協定(CIPM-MRA)に基づく指名計量標準機関として, JEMICが電力・電力量標準分野で指名をうけました。これは,メートル条約の下,JEMICが電力・電力量について,日本を代表する計量標準機関として,NMIJの指名を受けたことを意味し,同時に国際度量衡局(BIPM)のホームページ上にDesignated Institute(指名機関一DI)として登録され,国際的に認知されたことになります。

また,同協定に基づき,アジア太平洋地域における計量標準活動にも携わることになるため,アジア太平洋計量計画(APMP)に加盟するための正会員国(21経済圏)の投票が10月に行われ,その結果,JEMICは正会員としての加盟が認められました。これは第23回APMP総会(11月1〜2日 シドニーで開催)で報告され,新たなメンバーとして紹介を頂き,今後,正会員として活動することになります。

今までJEMICは計量法の枠内で自己宣言と言う形で電力・電力量の国家計量標準の正しさを表明して参りましたが,これからは世界の主要国との国際比較をもとに電力・電力量標準の正しさを表明することになり,より客観的な評価ができるようになります。

DIの要件として示された技術基準は,「DIに指名された後も,不断の技術向上に努め,常に世界最高水準の校正・測定能力(CMC)を目指して標準の高度化を図る。」ことを要求しています。国家計量標準機関と同等な立場で,世界の主要国と肩を並べることは,非常に高い技術力が要求され,たゆまぬ研究・開発とともに国際的な活動が求められます。同時に,JEMICはNMIJが維持管理している国家計量標準の量の範囲を拡大し,高いレベルの実用計量標準を産業界に提供するミッションを担った機関だと思っております。

今回の指名をJEMICの技術力のステータスとして,また,飛躍のスタートと位置づけ, NMIJとの協力関係をさらに深め,さらに高いレベルの計量標準を産業界に提供して参りたいと考えております。

トレーサビリティハンドブック 2008 冒頭の言葉より